寝る前にコーヒーを飲むと、寝られなくなる。
これは、もはや常識ですね。
中には、まる二日間寝られなくなるという人もいました。
ご存知の通り、コーヒーが悪いわけではなくて、コーヒーに含まれるカフェインが原因です。
では、なぜカフェイン摂取すると寝られなくなるのでしょうか?
また、コーヒーを飲んでも(カフェインを摂取しても)寝られる人もいます。
いつでもコーヒーを飲んでも問題ないということは、コーヒー好きな方にとっては羨ましいですね。このような寝られる人はどんな人なのでしょうか?
もしかしたら、寝る前にコーヒーを飲んでも寝られるようなコツがあるのでしょうか?
この記事では、
・カフェインとは何か?
・カフェインが含まれている飲食物
・カフェインを摂取すると寝られなくなる理由
・健康としてのカフェイン
・カフェインレスのドリンクとは?
という内容について書いてみたいと思います。
珈琲などに含まれるカフェインについて
カフェインとは、植物中に有機酸塩という形で含まれるアルカロイドという化合物成分です。ご存知の通り、珈琲、緑茶、ウーロン茶、ココア、コーラなどにも含まれます。
また、チョコレートにも含まれています。
アルカロイドとは?
アルカロイド(alkaloid)とは、天然由来の植物成分の総称で、有機化合物のことを言います。アルカロイドは、微生物から菌、植物、動物とあらゆるものから生成される「二次代謝産物と呼ばれる一群」を成すものとされています。
多くの生物に対して有毒であると言われており、歴史から紐解いていくと、医療薬物や麻薬、幻覚儀式に用いられてきています。
コーヒー成分ではカフェイン、トリゴネリンがアルカロイドのひとつと言われています。
カフェインは、コーヒーに成分だという事は広く知られていますが、他の飲み物にも含まれているんですね。
カフェインが含まれる飲食物について
調べていくと、コーヒーにはたくさんのカフェインが含まれていますが、その他の飲食物にも含まれているようです。
代表的なのが、
珈琲、緑茶、抹茶、ウーロン茶、ココア、コーラ、チョコレートとなります。また玉露という日本茶の一種にも多く含まれていて、実は珈琲よりもカフェインの量が多いのです。
カフェインを含むドリンク編(100ml中に含まれるカフェインの量)
・玉露…120㎎
・珈琲…60㎎
・紅茶…30㎎
・抹茶…30㎎
・ココア…30㎎
・緑茶…20㎎
・ウーロン茶…20㎎
・コーラ…10㎎
カフェインを含む食べ物編
・ブラックチョコレート
・抹茶アイス
・ブラックガム
となっています。
珈琲や紅茶にカフェインが含まれているのは何となく知っていた方も多いと思いますが、一番多く含まれているのは日本茶の一種の玉露なんですね。
ほかにも、コーラにも含まれているというのは意外だったのではないでしょうか?
ただ、珈琲と比べるとカフェインの含有量は15%くらいなので、眠くなくなるという感覚はなさそうですね。
食べ物ですと、眠気覚ましのブラックガムは有名ですね。やはり、カフェインが含まれているようです。
ただし、珈琲でも、インスタントとドリップでは含有量が違います。紅茶なども、蒸らしの時間によっても変わってくるようですので、上の数値はあくまでも参考値としてください。
カフェインを摂取すると寝られなくなる理由
カフェインを摂取した場合、カラダに起こる代表的な効果として「覚醒作用」があります。
カフェインは、「ノルアドレナリン」という興奮した状態にさせる神経伝達物質の生成を促すなど、脳を軽い興奮状態にしてくれます。眠気や倦怠感を一時的に抑える効果があります。
これが、寝られなくなると言われる所以です。
覚醒作用は、「眠い時に眠気を覚ます」というメリットと、「寝たいのに寝られない」というデメリットにもなりますね。
「覚醒作用」以外のカフェイン摂取の効能
利尿作用
トイレが近くなるため、珈琲を飲むのを控える事があると思いますが、利尿作用自体は悪いことではありません。体の中の余分な水分を排出しれくれます。これは、からだのむくみが取れたり、血圧が下がることもあるのだそうです。
ただし、利尿作用があるという事は、水分補給には向かないという点です。
疲労回復
これは、とてもいい効果ですね。カフェインは大脳の神経系統を抑揚させてくれるという働きがあるのだそうです。また、筋肉疲労や筋肉痛の回復も促してくえる効果があるそうです。
運動機能の活性化、集中力を高める
カフェインには、筋収縮を円滑に、筋肉をスムーズに動かす効能もあるようです。また、脳が覚醒するために、運動、意欲、モチベーションの感情を支配する「ドーパミン」や、交感神経を活性化させる「ノルアドレナリン」が生成され、集中力や運動能力が向上するという効果もあります。
カフェイン摂取の副作用について
睡眠障害
これは、誰もがわかることだと思います。寝る前にコーヒーを飲むと寝られなくなる。これは、カフェインの覚醒作用の影響ですね。眠気を覚ます目的ならいいですが、寝たいのに寝れないのは、睡眠障害となってしまいます。
頭痛、めまい、不安
カフェインを摂取すると、筋肉の収縮からくる片頭痛が起こると言われています。私自身、珈琲を飲んで頭痛になったことはありませんが、このような報告もあるようです。
カフェイン中毒について
疲労回復目的に摂取するエナジードリンク。これにもカフェインが含まれています。
カフェイン中毒は多くの働く女性に多いようです。
毎日飲むコーヒーなどで、カフェインを摂取していると、知らず知らずのうちに自分の体のカフェイン摂取容量を超えてしまい、中毒症状となります。
主な中毒症状は神経症状と身体症状に分けられます。
神経症状の中毒症状
緊張、不安、イライラ、不眠などの悪症状があります。重症の場合は、精神錯乱、妄想、幻聴、幻覚などもあるそうです。こういった精神不安定状態の場合では、自殺などの衝動にかられるとこもあるそうです。
身体症状の中毒症状
頭痛や吐き気、下痢、不整脈などの症状が報告されているようです。重症になると、身体のけいれも引き起こすようです。
まとめ
珈琲を飲むと寝られなくなるというのは、珈琲に含まれるカフェインが原因です。
そして、カフェインは、コーヒー以外にも、玉露やエナジードリンク、チョコレートなどにお含まれています。
カフェインを摂取するメリットとしては、脳を軽い興奮状態にしてくれることによる、「覚醒作用による眠気覚まし」「運動機能のパフォーマンス向上」があります。
また、デメリットとしては、「覚醒状態による睡眠障害」「カフェイン摂取のしずぎによる中毒症状」があげられます。
特に身体的な疲労回復目的で、エナジードリンクを摂取する機会が増えていますが、多少の服用は中毒症状を起こしてしまいます。
ご自分の体と相談しながら、カフェイン摂取と、うまく付き合っていく必要がありそうです。
余談ですが、ダイエット珈琲という珈琲があります。面白そうですね。